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サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉

サブプライム、サブプライム呪文のように繰り返された2007年。そのサブプライム問題を、仕組み、背景を丁寧に、しかし、ざっくりと解説してくれる良書。

よくもまあこんな仕組みを作り上げるものだと感心する。それはサブプライムローンに限らず、問題が問題として見えにくい構造。関わるプレーヤーが多すぎ。

ところで、この手の金融・経済の言葉を、一般の新聞やテレビで見かけるようになった頃には、既にヤバいケースが多いように思う。最近ではスタグフレーション

最後にTHE BOOM「手紙」から

近頃、自分の周りでも世間でも、嫌なニュースばかりが飛び込んでくるよ。 そんな時は、柳の木の下で、まるで、みの虫のようにじっと待つしかないんだ。風が止むのを待つのは、すごく長く感じるけど、別に何も失うものはないし、鼻クソほじってたって地球は回ってるよ。

ただ風がやんだ頃には歌詞とは違い、何もしなくても何か失ってるはず。ただ、嵐の中動くのは、経験値の足りない僕には自殺行為。動いた方が危険だと感じる。なので、ちっさく様子見。

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ストックオプションの勉強

すこし小耳に挟んだので、少し調べてみた。ちにみに自分には関係ない(笑)

貰う側のものすごく乱暴なまとめ。

  1. 企業が役員や従業員に、報酬を後で支払えるように先延ばしする仕組み。
  2. 実態は株を安く手に入れられる、かもしれない権利。
  3. しかし、権利が確定するまで色々条件が付く。
    (何年間従業員でなければならないとか)
  4. その上、権利を行使するときにも条件が付くことがある。
    (行使時に従業員でないといけないとか)

権利の確定やら、行使やらという詳しい話は、ストックオプション – Wikipedia と、Wikipediaからもリンクが張られている、FAQ-ストックオプション制度にて。もっと興味のある人は、あずさ監査法人 | ストック・オプション等会計基準についてを。

で、僕が身を置くベンチャー業界の場合。

ベンチャーの場合、上場していないことがほとんどだから、権利行使時に上場していないと株価上昇の機会はあんまりない。結局の所、多くの場合、せっかく貰っても紙切れ以下の無用なものになる可能性が高いのかもしれない。

で、調べていると、こういう話にあたりました。いまはどうか調べてないですが。

(注:ベンチャー暦の長い知人たちはよく
「ストックオプションって、結局殆どの場合ただの紙だから、それよりキャッシュの給料が大事」
と言ってます。つまり、「ベンチャーは実はなかなか成功しない」という事実が、過去10年で知れ渡ったということではないか、とも思います。)

最後に、最近勉強し始めた投資視点からの雑感。

ストックオプションは既存株主の価値を減少させるからよくないとか、反対に、ストックオプションを持っている人が、株価を上げよう=業績を上げようと、株主視点で見るようになるからいいとか、いろんな話があるようです。でもこれって、上の人ほど「株価を上げよう=業績を上げよう」ではなく、株価をつり上げようという行為(粉飾決算等)につながるんではないだろうかという疑問点が。どういう事例があるか、今度調べてみよう。

個人的には、ベンチャーでも、従業員に対してはこんな回りくどいことをせずに、しっかり将来を見据え良い人材をキャッシュで抱えている企業がいいなぁ。キャッシュで自社株買ってもらう方が、よっぽど株のことを考えそうだ。滅多にそんなベンチャー企業ないんだろうけど。